さっそく第1番をのせてみます。この曲はあいにくペダルはにごりすぎるのでつけないで演奏すのがよいでしょう。ただ充分に弾けてきたら音階の途中で離すなどして曲想を高めていくと面白いですよ。

曲の頭にGiocoso（ジォコーソ・陽気に）と書きましたが、色々な感じ方がありますからとりあえず私の勝手な感じ方で弾いてみました。そろそろご自分の感じ方で表現することに慣れてきた皆さんにはご自由に弾いていただきたいと思います。私から一つだけ提案させていただくとすれば最初からペダルを多用していただきたいと願っています。ペダルを付けない練習はあくまでも補助的にされると良いと思います。

この練習曲集の最後はハ長調の音階をベースとしたハーモニーのモザイクのような変化に対応するテクニックの習得を目的として作ってみました。絶え間なく音階が鳴っていますので、後ろを振り向くことなく進んでみて下さい。また、音源をのせてみましたので一つの解釈として参考になさってみて下さい。この曲集の次にはこちらの上級課程の曲集やショパンのエチュードなどの名曲に挑戦することになると思います。楽しく頑張ってください。