15.鍵盤楽器のタッチについて

いきなりですが、高名なピアニストにしてオルガニストでもある人は結構いるんですよね。でも、同じ鍵盤楽器でもオルガンやエレクトーン等の電子楽器とピアノでは全くタッチが違うということはみなさんご存じだと思います。(ピアノのタッチを意識して違和感のないタッチの電子楽器もたくさん販売されていますが)、もっとも前に「ピアニストは楽器を選べない」でお話ししたピアノという同じ種類の楽器でさえそれぞれの楽器のタッチは違って思い通りにはしっくりいかないものです。私も毎月のように公共の施設を借りていろいろなピアノを試していますが、なかなかすぐになじめるということでもないようで結構大変です。それでも、なじんでくるとその楽器の特性がわかってきてそれを生かしたできるように努力するのがピアノ演奏者に課された演奏技術の一つなのだと思うのです。みなさんもいろいろな場所のピアノをゲットしてお試しいただいたら楽しいですよ。

P.S ピアノ以外の楽器は楽器との付き合いがより深く持ち運びしてその場の雰囲気や音響に合わせるという困難さはありますが、その内容はピアノとは根本的に違いますね。それでもレスポンスの良い楽器、(アップライト、グランドを問わず)に出合った時は本当にうれしいものです。繰り返しになりますがどうぞみなさんも色々なピアノや電子ピアノを弾いてみてください。