今回Eコースを終えられた生徒さんたちのためにこれから本格的に名曲の数々にふれていく上で必要になるいくつかのテクニックをまとめてみました。この曲集には作曲してみたものに加えて名曲の中の該当するパターンも同時にのせてあります。
★トリルの役割には大きく分けて3種類あります。まずはメロディーとしてのトリル・2つめは装飾としてのトリル、そしてピアノというよりはオーケストラに多用される雰囲気づくりのトリルがあります。
例としてあげたトリルの練習の2つの曲はそれぞれの特徴に合わせて作ってみました。
先にあげたのはメロディーラインとしての特徴を持つベートーヴェンのソナタの一節です。そして次にのせたのはバッハのパルティータの一節でピアノの前の世代の鍵盤楽器の欠点である、音が持続できないという点を補うための装飾的なフレーズになっています。雰囲気づくりに欠かせないトリルについては先にいっての学習になります。